四諦と八正道

深遠なる悟りの道

3. 滅諦

苦の滅尽に関する真理。これは絶対的な平和の状態、涅槃(ニッバーナ)であり、あらゆる苦しみとその原因が完全に根絶された状態です。それは渇愛、憎しみ、迷妄の完全な停止です。涅槃は場所ではなく、輪廻の束縛から解放された心の状態です。

滅諦(ニローダ・サッチャ)は、苦しみ(ドゥッカ)の止滅(ニローダ)の可能性を宣言します。この止滅は、仏教の道の究極の目標である涅槃(ニッバーナ)の実現です。涅槃は、渇愛(タンハー)、嫌悪(ドーサ)、無明(アヴィッジャー) – 苦しみの根本原因 – の完全かつ不可逆的な根絶です。それは深い平和、解脱、そして生、老、病、死、再生のサイクル(サンサーラ)からの自由の状態です。涅槃は場所や虚無ではなく、無為、不死、不生である超越的な現実です。それは条件付けられた存在の限界を超えた究極の現実の経験であり、四諦の完全な実現を通して達成されます。